変動の中の台湾人 in S101
本展示では歴史上台湾で出会った人々が残した記録、文物、遺跡などから、彼らがいかに相互に影響、摩擦、争い、交流を繰り返しながら特殊な「台湾人の経験」を形成していったのかについて紹介する。また台湾人の経験の異種混交性（hybridity）から、台湾社会における異なるグループの関係を省察、より開かれた相互連携の可能性について考えたい。


帝国の眼に映る台湾風物 in S204
17世紀以来、諸帝国がそれぞれの立場から台湾を認識していく。本展示では、帝国が作成した地図、描写した風景、特に注目した物産を通じて、二つの異なる歴史軸から台湾を考えてみたい。
一つ目は「帝国の凝視」、オランダ東インド会社、清帝国から日本帝国まで、彼らは帝国統治の視野からいかに台湾の地理や風土を認識したのだろうか。
二つ目は「ローカルの能動性」、台湾に暮らす人々は、異なる帝国の統治を受けながら、徐々に台湾人という共同体意識を形成、帝国の知識、技術を取得して、自らを論じ、描写する方法を見つけ出していく。